キボウノチカラ に絶望 (ネタバレあり)
先週回の時点でもう激下げ状態で、最終回予告をみてもここから持ち直す要素が皆目見当たらなかったのでいかにガッカリしたかを書こうとおもっていたが、忙しさにかまけてしまい....
一番腹立つのはむちゃくちゃテキトーなノリで初代の2人とさらに雑にシャイニールミナスが出てくるところ このシリーズの後期作品ではたまに時々メインシリーズのキャラクターがピンチに陥った時に初代の2人が駆けつける〜的な演出が挿入される
時候の演出として消化すればいいんだろうけど、初代シリーズからもうだいぶ時間経ってそうですけど、この2人は不老不死かなんかなんです....?というような気持ちになってしまう
メインシリーズのキャラクターの負け演出があってインフレ的に初代の2人が出てくると、なんというかどっちも幸せになれない感じがするのだが....私だけだろうか......
本作では、Yes!組とSS組はタイムフラワーなるアイテムによって時を遡って過去の力を召喚しているようなのだが、初代に関してはそういったエクスキューズもなくそのまんま出てくる あと、こまちとのぞみが街の古参に話を聞きに行くつって向かったのが雪城邸で、私なんかは「え!忠太郎は!忠太郎は!!」となってしまうのだが、その後街の襲撃シーンの時に後ろ姿だけ変身前で出てくるんだけど、他キャラクターと違ってオリジナルと同じような背丈で出てた感じがした Yes!はさすがに看板シリーズだけあって、変身バンクと個人技はそれぞれアップコンバートされてたんだけど、SSも初代も使い回しで、そういうとこやぞ、となった
せめて SS はアップコンバートしてやれよ....
本筋としては、非常に啓蒙的(故にめちゃくちゃ説教臭い)な作品だなあ、というか、作り手たちのテーマはよくわかるんだけど、それに対するアンサーが弱すぎて、そんな返ししかできないんならこのテーマを扱うのはやめとけよ、とまでおもってしまった
地球環境に負荷をかけながら経済活動をしている人間に対して、超越した存在のベルの問いはセレクティブ・エネミー的に吊るし上げる人間を決めて排除していけばより良い社会になるのでは、という まあ、ぶっちゃけわからいでもないし、暮らしている中で車運転してて、前の車からタバコの吸い殻が捨てられたりしたら腹立つやん?みたいなことはわかるんだけども、じゃあそれをひとおもいに全部焼き払ってしまえ、排除してしまえ、っていうんでは社会ってのは成り立たないものだと自分は考えている 少なくとも自分の生活圏にはそんな人はいない(とおもう)ので、まあそれで十分かな....と
そもそも自分の存在自体も誰かにとっては不快なこともあるだろうし、排除される側である可能性もアリアリなわけで
んで、これに対するプリキュア勢の主張は基本全部精神論で「ウチらガンバってんだからお前らもガンバれよ」的な同調圧力で、希望ってのはそんなんじゃないと強くおもう まあもちろん、希望にはある程度楽観性も必要というか、ぶっちゃけのぞみに「なんとかなるなる」って言われたら、お、おう、そうかなあ、ってなっちゃう面がなくもないわけだが...
どれもこれも真に受けた人たちが血塗れになるわけだが....
本作の制作陣の歳の頃は知らんけど、自分よりも二周りぐらい上の世代の人たちにこういう言説を押し付けられてるとしたらむちゃくちゃ腹立つなあとおもってしまう、こちとら生まれ落ちて以来ずっと失われた10年とか言われて育って、気付いたら失われた30年とか言われてんだぞ、てめーらもっとなんとかしといてくれよ、勝手に下の世代に押し付けてトンズラこいてんじゃねえぞと
なんか時間がモチーフとして扱われているのでもうちょっとSF的な転回があんのかなと期待してたんだけど、そういうのもなく
ベルはどうやら過去に介入してるっぽいので、過去に介入してうまくいってしまったら自分が過去に介入する時制がなくなってしまう、という直球のパラドクスを抱えていたけど、オチを踏まえると過去に介入してプリキュアたちにほだされてしまって腰砕けになった結果、結局地球環境が壊滅してしまい、人類は滅び、未来のベルが過去への介入を決意し、またプリキュアにほだされ....というのをループしているのかもしれない
というか、自分はベルの主張を上記の通りに受け取ったんだけど、シャドウとして他の人間を襲わせるってのはどうなんすかね、余計なことしてプリキュアの介入を招いただけだったのでは....?
各々のエピソードも全く納得がいかず、何このヘタクソな公式同人は!!と何度もおもった
まずのぞみは、教職も続けながらパルミエ王国のロイヤルファミリーにも加わるってどういうこと?? パルミエ国民からしてみたら滅んでしまった故郷を復旧してくれた恩人なわけなので、まあそれなりに迎え入れてくれるのかもしれんが、内心「コレ世継ぎはどうなんの....??」ってなるのでは
我が邦でも皇后へのバッシングみたいなやつがかつてあったそうだし、それは眞子さんへのパパラッチみたいなやつをチラ見してるだけで結構ウェってなる
海向こうでもメーガンさんに人種差別的なやつが王室内であったそうだし、なんというかまあ....
そもそも夢原家にはなんて説明するんだ、妖精の国の王妃になることになったわ!ってヤバい奴にしか見えないぞ!!
独り倒れて昏睡状態で....って微妙に引っ張る感じも萎える展開で、どうせこれ奇跡的な感じで起き上がるんでしょ、っていう
りんちゃんはまあややマシで、アクセサリー作りへの情熱?を取り戻してコンペがんばろ!みたいな
うららはガチ天使と遭遇したので、それを演技に取り込みま〜すと
シロップと久々に歌やろうぜ!みたいになった件はどうなったんだろ
こまちさんは......う〜ん、なんか創作意欲をやや取り戻したっぽいけど、そこまで起伏があるわけでもなく.....
GoGo 見終わってないので展開知らないんだけど、ナッツとはどうにもならなかったん....? まあナッツはココがのぞみを娶ったら自分までこまちを引っ張り込むみたいなことはしなそうだけど.....
かれんさんはなんかただ上司がクソだっただけだったような.....
ミルクは秘書業を辞めて、国に帰って総理大臣になります、と腹を括ったらしい
総理大臣になるってのはパルミエ王国には元老院だか議会だかがあるんすかね....?
パルミエ王国民はこの独裁者気質の奴に権限を持たせて大丈夫なのか
名乗ってる感じからすると総理大臣というよりは総統っぽい感じしたが....
スプラッシュスターの2人はそもそもコレいれる必要あったんか....?
オリジナルみてないので全然知らないで言ってるんだけど、この作品だけみた感じだと咲はあまりにぶしつけすぎるというか.....別れたばかりの舞に対して自分は婚約者いるんだけども留学したくてさあ、って、お、おう....っていう
婚約者をあんなモブみたいな感じでしか出さないならそもそもそういう設定もいれんなよ、ちゃんとやれ!!と言いたくなる
ラストで空港に見送りにくるの婚約者じゃなくて舞なのは婚約者が冷たい奴なんだなあって感じするし、舞は舞で不憫だし、なんやねん感
最終回でも恒例の店でプリキュア集会やってたけども、パルミエ王国の宰相と王妃がそんな気楽に集まってて大丈夫か
唯一よかったのはカタギで暮らしてるブンビーさんがみれたことかな Yes!の脇のキャラクターでいうと、増子さんやおたかさんこと理事長あたりは出てきてもよかったのでは....?声優の都合がつかなかったのかな
なんとなくダークナイトライト(?)のとこは元々増子さん枠だったような気がした
さて、放映前はこの後魔法の続編が控えていて、正直Yes!よりは大事な作品なので、魔法の続編がどうなるかの試金石としてこの作品を期待2割不安8割で待っていたのだけど、不安8割が的中してしまった今、魔法の続編が非常に不安である...... そもそも1作目のエピローグがめちゃくちゃ蛇足だったので、まずそこを夢オチでもなんでもいいからなかったことにして(それはそれでキレる人もいそうだけど)はじめてほしいし、安直に過去のシルエットに変身して戦うみたいなことはやめてほしいし、ぶん殴って解決するみたいな話にはしないでほしい